2026年7月、文部科学省と経済産業省が「大学の資産運用の促進・高度化に向けたガイドブック」を策定しました。ガイドブックは、運用方針の前提として大学の財務全体を踏まえた設計を求めています。本稿は、その全体設計を定量的に行う一つの方法を示すものです。
大学の資産運用では、米国の大型エンダウメントを手本にすることが少なくありません。これに対し本稿は、Merton(1991)の枠組みを日本の大学に当てはめ、最適な資産配分を各大学の運用外収入とコスト構造から導きました。大学を研究大学、学生数減少大学、国際卓越研究大学の3類型に分けて分析したところ、同じリスク回避度でも、最適な株式比率は類型によって大きく異なりました。
運用方針は、大学全体の財務設計と一体で決めるべきだというのが本稿の結論です。大学の財務・運用ご担当者の方の検討材料になれば幸いです。
▶ 本文(PDF)はこちら:
